00712-060726 egbridge universalに疑問
http://www.flickr.com/photos/shio/198633313/ http://static.flickr.com/60/198633313_62e4214d6f.jpg
撮影はすべてリコーのGR Digital。
期待のegword universal。
すでに購入手続きをしてお金も振り込んでありますが,早く使ってみたいので,体験版をいれました。
インストールしてマックを再起動。するとMacが立ち上がらない。雨が降っているような画面。がーん。
PRAMクリア(起動時にP, R, command, optionをすべて同時に押しっぱなしにし,起動音が2回鳴ったら手を放します)をしたら起動しました。ふぅ。あんな画面は初めて見ました。なんだったんでしょう。。。
さて,起動してまずは,egbridge universalを使ってみることにしました。
ワープロソフトであるegword universalは,使用感を語るには相当使ってみる必要があるけれど,日本語入力ソフトであるegbridge universalなら,すぐに快適を得られることを期待して。EG Bridgeは,初期の頃から,ほとんどのバージョンを使って来ていますので,期待も大きいのです。
でも,インストールして使い始めたとたん,変換効率うんぬん以前に疑問だらけ……。
(1) egbridge universalを起動すると,まずユーザー辞書の移行が自動的に行われる。ところが,ATOKからの移行メニューは出てくるものの,ことえりからの移行メニューは出てこない。一般のMacユーザーはことえりを使っているはずなのに,ことえりからの移行メニューがない。なぜ?
(2) しかたがないので,起動後に,ことえりのユーザー辞書から書き出したテキストファイルを読み込みました。ほとんど読み込めたけれど,shioが最近頻用する「!!」(読みは「。。」)と「 (^_^)」(読みは「。。。」)は読み込まれませんでした。「読みに「、。,.」とスペースは使用できません。」と表示されています。読みにスペースが使えないのは当然だけれど,読みに句読点を使うのはなぜいけないのでしょうか。仮に句読点変換をonにしているときであっても,句読点を打った時点で変換が実行されてしまうだけで,コンフリクトは生じないはず。なぜ?
(3) キー操作はもちろん「ことえり風」を選択。さっそく文を打ち込んでみる。すぐに違和感。ローマ字入力で一瞬表示されるローマ字(の子音)がすべて全角。本来,アルファベットは半角です。全角のアルファベットなんて見たくありません。デフォルトが半角でユーザーの好みで全角を設定できる,という仕様なら理解できるけど,デフォルトが全角でさらに(shioが探した限りでは)これを半角にするメニューも見つからない。なぜ?
(4) キー操作で「ことえり風」を選択したのだから,変換操作なども当然ことえり風,と思って文を打ち込んで変換してみる。ところが……,
・注目文節を右に移動するためにcontrol+F(ことえり標準のキー操作方法)を押してみたけれど,注目文節は右に移動しない……。
・注目文節の伸縮のためにcontrol+Oやcontrol+I(ことえり標準のキー操作方法)を押しても文節が伸縮しない……。
・変換のためにcontrol+N(ことえり標準のキー操作方法)を押しても変換されない……。
・アルファベット(当然半角)を入力しようとしてcontrol+shift+;(ことえり標準のキー操作方法)を押したけれど,半角英字直接入力モードに変更されない。
注目文節の移動,伸縮,変換……,これらはすべて日常ごく当たり前に使うキー操作です。それらが全くことえり流ではない。「ことえり風」の「風」は,そよかぜくらいの微風ですね。なぜ?
(すぐにすべて「キー割り当て編集ツール」で変更しました。)
(5) 環境設定ツールの「変換」にある「かな・英数キー2度押しを使用」にチェックが入っている。これはありがたいと思って,control+shift+Jや;を2度押し(ことえり標準のキー操作方法)してみたけれど,文字種は変更されませんでした。control+;でひらがなからアルファベットには替わるけれど,ひらがなのつもりでローマ字を入力してしまったときに便利な,アルファベットからひらがなへの変更ができません。そのうえ,試しに「英字(インライン)」モードにして英字を入力してみたけれども,やっぱりcontrol+Jでひらがなに変換することができない(「文字種変換」の「全角ひらがな化変換」や「全角ひらがな化読み作成」を設定していても,半角のアルファベットが全角のアルファベットになってしまうだけ)。なぜ?
(かな・カナキーや英数キーが存在しないUSキーボードのことも考慮していただけるとうれしいです。上記のようにことえりはちゃんと考慮されています)
(6) 変換したときに表示される同音語のウィンドウに濃ーい黒々とした枠がついている。MacOS Xのウィンドウは,現在,枠がなく影がつく(スクロールバーなど枠が必要な部分はシルバーの薄い枠)のが標準。egbridge universalは最新のソフトなのに,MacOS Xの標準的なインターフェイスに融合しない一見して違和感のあるデザインを採用するのは,なぜ? そして(shioが探した限りでは)この表示を変更するメニューが存在しない。なぜ? しかたがないので,同音語候補の表示を濃いめのフォント(ヒラギノ明朝W6)に変更しました。それでも同音語候補の各単語よりも周囲の枠の方が目立っていて,見にくい……。なぜ?
インストール直後からこんなに気になるところがあって,ちょっとげんなりしています。とくに,(3)の全角のアルファベットが表示され続けることが,つらい。
ともかくしばらく使ってみることにします。
Macとともに歩んで来たInput Methodなのだから,もうちょっとMacの文化を理解した作りをしていただきたいと願うのは,高望みなのでしょうか。
egbridge universalでこんなに引っかかるとは思わなかったので,egword universalについては,またそのうちに。
http://www.flickr.com/photos/shio/198643340/ http://static.flickr.com/71/198643340_a5898c90e3.jpg